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【コメ品薄】名物かしわめしの隣に…かしわトースト登場 コメの価格にも影響が 新米が出回れば落ち着く見込み 

2024年8月20日 19:34
【コメ品薄】名物かしわめしの隣に…かしわトースト登場 コメの価格にも影響が 新米が出回れば落ち着く見込み 
コメ品薄の影響

去年の猛暑や水不足などによる不作と消費拡大の影響で、全国的に「コメ不足」となっています。コメの生産地である福岡県や佐賀県でも影響が広がってきています。

20日、佐賀県鳥栖市にある、創業から132年の弁当店を訪ねました。

■樋口淳哉記者
「ありました、SNSで話題になっている、かしわトーストです。」

店の名物、かしわめし弁当の隣で販売されていたのは、食パンの上に、かしわや錦糸卵、ノリがのった「かしわトースト」です。

■中央軒・児玉隆二社長
「かしわめしを炊く出汁と、鶏の油を染みこませて、イメージとしてはフレンチトーストです。」

8月4日、弁当箱にかしわトーストを入れた写真をSNSにアップすると、400近い「いいね」の反響がありました。10日から急きょ、販売を始め、毎日15枚ほど売れているといいます。

新商品の開発を進めたのには“理由”がありました。

■児玉社長
「ヒノヒカリを使っているのですが、なかなかコメが入りにくくなっている。コメがなくなったらどうしようと。(これまでこんなことは)なかったです。」

北九州市のホームセンターの食品売り場でも、異変が起きていました。

■ホームプラザナフコ小倉南店・山下 慶 店長代理
「こちらが、コメ売り場です。普段は5キロとか10キロとかが、これくらいの高さまで積み上がっているのですが。」

飲料水やお菓子など食品およそ800点を取り扱っていますが、コメの売り場だけ空きスペースが目立っていました。発注しても希望通りの数が入荷せず、この1か月ほど品薄状態が続いているといいます。

その背景にあるのは。

■山下 店長代理
「コメの不作が続いていて、供給量がどうしても減ってしまって、出回るものも少ない。」

農林水産省によりますと、去年の記録的な猛暑や水不足の影響で、東北や北陸地方などコメの主要の生産地で収穫量が減少しました。

さらに新米が出る直前の8月は、コメの在庫が1年で最も少ない時期のため、スーパーマーケットなどで品薄となっています。品薄の影響で、この店では仕入れ価格が上がったということです。

■山下さん
「5キロで2780円、かなり高くなっています。2か月前は5キロで2000円を切ってたので。それから考えるとかなり高くなっていると思います。」

それでも店頭に並べると、すぐに売れていくといいます。

■買い物客
「近くのスーパーでおコメがなかったので、ここだったらあるかなと思って来ました。値段はちょっと高いけれど、仕方ないですね。」

福岡市博多区のおにぎり専門店では、サーモンや明太子などおよそ15種類のおにぎりを販売しています。コメの仕入れ先は佐賀県にある実家の農家です。

これから涼しくなる秋にかけてイベント出店が増えるため、年間3トンに加えて、コメの追加発注をしました。しかし。

■米一粒ノチカラ・栗山一成さん
「基本的に困るということはないのですが、追加がちょっと難しいということは言われています。」

ことしの新米が入荷する10月半ばまではどうにか切り抜けたい考えです。

農林水産省は収穫の早い産地では8月から新米が出回るため、価格は徐々に落ち着いてくるとみています。

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