100年に一度の変革は大学生たちの目にどう映る?「まちの再開発」地域への影響を考える《長崎》
長崎大学と県外の2つの大学の学生たちが「長崎の再開発の地域への影響」について考えました。
2日間にわたる合同研究合宿。
100年に一度の変革は、学生たちの目にどのように映ったのでしょうか。
(長崎大学の学生)
「(長崎駅は)前はこんな感じだったけど、新しくなって中には土産店が入ったり新幹線の駅ができた」
長崎大学、久留米大学、宮崎大学で、経済について研究する3つのゼミが合同で行う研究合宿。
15年ほど前から毎年実施していて、今年は4年ぶりに長崎で開催されました。
長崎大学経済学部の山口 純哉准教授のゼミで学ぶ学生たちが、プログラムを考えたそうです。
テーマは「再開発における地域への影響」。
1日目は、フィールドワークを行い、アミュプラザ長崎新館や出島メッセ長崎などを見学しながら、長崎のまちの現状と課題を確認していきました。
(久留米大学の学生)
「(長崎は)8年ぶりに来た。だいぶ変わっている。いろいろ新しくリニューアルされていて、都会だなと感じている」
(宮崎大学の学生)
「宮崎市と比べると、一点に集中している印象。アミュプラザも規模が大きかったり、全体的に人の流れも宮崎と比べて多かったので、思っていたより栄えている印象」
2日目は、4つのグループに分かれてフィールドワークで感じたことを議論。
経済、文化、景観の3つの観点から、メリットとデメリットを挙げていきます。
「長崎駅で買い物して、スタジアムシティで試合観戦することが目的となってしまった場合、駅周辺だけで完結してしまうから、ついでに観光しようとならなかったら、その文化を県外の人に伝えられない」
「アミュにない長崎らしさを持った商店街(が必要)」
「確かに商店街は商店街で、強味が欲しい」
「(長崎らしい)商品ができたとして、それを買いに行く?」
「多分、観光客は買いに行く」
最後はまちの「理想像」を班ごとにまとめ、発表しました。
「新しい部分と文化財という歴史の部分が混在していて、歴史的な雰囲気を都会感がつぶしているのでは」
「まちの問題を他人事にせず、市民同士で対話して連携を強めることが理想なのではないか」
長崎のまちの持続性について、議論し合った2日間の合同合宿。
来年は、宮崎で開催する予定だということです。