建設会社「FHK」に特別清算開始命令 負債総額は21億円 今年最大規模 山梨
富士吉田市を拠点に公共施設やホテルなどを手掛けていた建設会社が12日までに、裁判所から特別清算の開始命令を受けました。負債総額は約21億円で、県内では今年最大規模です。
甲府地裁都留支部から特別清算の開始命令を受けたのは、建設会社「FHK」と関連会社2社です。
帝国データバンク甲府支店によりますと、「FHK」は1971年に設立された建築会社で去年9月、「富士ハウス工業」から社名変更しました。富士北麓地区を中心に公共施設やホテルなど主に大型物件を手掛け、最盛期の1990年4月期には年間約26億円の売り上げを計上していました。
しかし、バブル経済崩壊で企業の設備投資が冷え込み受注が低迷。約20億円に上る販売用不動産は塩漬け状態となり、2015年4月期の売上高は約3億4400万円に留まり赤字決算となっていました。その後も多額の負債を抱えて先行きの見通しが立たないため、去年9月に会社を分割して事業を譲渡したうえで会社名を「FHK」に変更。生産に向けた手続きを進めていました。
一方、事業は譲渡を受けた別会社が続けています。