春闘2025 賃上げ高水準続く 平均妥結額は1万5000円超 連合山梨の中間報告

春の賃上げ交渉「春闘」について連合山梨が2日、中間報告をまとめました。妥結額の全体平均は1万5000円を超え、高水準が続いています。
連合山梨によりますと、春の賃上げ交渉「春闘」について県内の労働組合は3月末時点で22組合が妥結しました。
全体の妥結額は1万5418円(5.06%)となっていて、33年ぶりの高水準となった去年の同時期を0.45ポイント下回ったものの高い水準が続いています。
また、5つの組合が妥結した中小企業の妥結額は1万9297円(6.38)と去年より0.6ポイント、大企業を含む全体より1ポイント以上高くなっています。
賃上げ理由については聞き取っていないものの、連合山梨は「慢性的な人手不足を背景に賃上げに踏み切る企業が増えているのではないか」と分析しています。
連合山梨 窪田清 会長
「賃上げムードが漂っていることや政・労・使が同じ方向を向いて春闘の交渉ができていることが背景にいい成績・結果に結びついている」
中小企業の組合は今後、交渉のピークを迎えるといい、連合山梨は企業に国の補助金の活用を呼びかけるなどして賃上げ環境の整備を目指すとしています。
連合山梨 窪田清 会長
「今年どこまで頑張りきれるか中小の企業体力が影響するのではと感じている。いい結果が追従できるようさまざまな取り組みを今後もしていきたい」
賃上げ交渉の結果は7月上旬ごろ出そろう見通しです。