「少しは足しに」銭湯の入浴料 40円値上げし470円に 燃料高騰で6年ぶり改定 山梨

利用者の減少や原油価格の高騰などを受け、県内の銭湯の入浴料が4月から40円値上げされて470円となります。6年ぶりの価格改定で、経営者は「少しは足しになると思う」と受け止めています。
一般公衆浴場、いわゆる銭湯の入浴料は戦後に出された物価統制令に基づき、県が上限額を指定しています。
県内にある12の銭湯では現在、12歳以上の入浴料が430円となっていますが、利用者の減少や燃料の原油高騰を背景に県内の銭湯で作る県生活衛生同業組合が県に価格改定を申請。県は4月1日から40円値上げし470円とすることを決め10日、告示しました。40円の値上げは1965年の価格改定以降、最大の上げ幅だということです。
甲府市中央にある1897年創業の銭湯「都温泉」です。こちらでは1日当たり80リットルの重油を加温に使用。20年前に比べ燃料費は2倍以上となった一方、利用客は半分ほどに減っているといいます。
今回の料金改定については…
「(入浴料の値上げは)少しは足しになると思う。ただ電気料金が上がるので、思ったよりは(負担軽減に)ならない気がする」
県は「銭湯の存続に可能な限りの支援をしていく」としています。