1191万円不正受給 満足な食事与えず衰弱も 介護事業所の指定取り消し 山梨・大月市
![1191万円不正受給 満足な食事与えず衰弱も 介護事業所の指定取り消し 山梨・大月市](https://news.ntv.co.jp/gimage/n24/articles/564baa68b4ed4996b4469953fe2e2ae8/5a9fa2ad-09ba-490b-9c09-268999aed083.jpg?w=1200)
大月市は14日、介護報酬約1191万円を不正受給したり利用者に満足な食事を与えず衰弱させたりしたとして、市内の介護事業所の指定を取り消すと発表しました。
指定取り消しの行政処分を受けたのは大月市猿橋町の「ナーシングホーム猿橋」です。
市によりますと、ナーシングホーム猿橋は介護従事者の勤務時間が計1295時間不足していたにもかかわらず、去年1月から8月にかけて職員が足りない分の減算を行わずに介護報酬を請求し、約1191万円を不正に受け取っていました。市は全額を返金するよう指導しています。
また、利用者1人に対して本来提供すべき摂取カロリーの半分程度の食事しか与えずに衰弱させて放置したほか、宿泊や通所のサービス利用者がのべ288日間にわたり定員を超過していました。
去年2月、内部からの通報を受けて市が監査を行い、2月12日付けで処分を決めました。指定の取り消しは3月12日です。
一方、ナーシングホーム猿橋を運営するNPO法人ラクーダは取材に対して「適正なサービスを行っていた」と話し、市の処分を不服として訴訟も検討するとしています。