三重夜行バス事故 死亡の運転手に持病なし 勤務前には約9時間の休憩
三重県御浜町で夜行バスが林に突っ込み運転手が死亡した事故で、死亡したバスの運転手に持病はなく、勤務前にはおよそ9時間の休憩を取っていたことがわかりました。
警察などによりますと、この事故は22日夜、三重県御浜町の国道42号で、夜行バスが道路脇の防風林に突っ込み、運転手の橋爪悟司さん(57)が死亡、21人の乗客全員がけがをしたものです。
事故を起こしたのは、和歌山県那智勝浦町からさいたま市に向かっていた夜行バスで、運行する西武観光バスへの取材で、橋爪さんには事故につながるような持病がなかったことがわかりました。
橋爪さんは、もう一人の運転手と2人体制で運行を担当していて、22日午後6時43分に那智勝浦町を出発するまで、およそ9時間の休憩をとっていたということです。
また、バスに乗っていた男性客は中京テレビの取材に対し、「運転手に特に変わった様子はなかった」と話しています。
現場にブレーキ痕はなかったとみられ、警察は、バスが速度を緩めることなく林に突っ込んだとみて、事故の原因を調べています。