“数学のノーベル賞”アーベル賞に京大の柏原正樹特任教授 日本人の受賞は初
“数学のノーベル賞”と言われる「アーベル賞」に京都大学の柏原正樹特任教授が選ばれました。日本人の受賞は初めてです。
ノルウェー科学文学アカデミーは26日、「数学のノーベル賞」と言われる「アーベル賞」の受賞者に京都大学数理解析研究所の柏原正樹特任教授を選んだと発表しました。
「アーベル賞」は、ノーベル賞に数学の賞が存在しないことから、2002年にノルウェー政府が創設したもので、優れた業績をあげた数学者におくられます。日本人が受賞するのは初めてです。
柏原さんは代数解析学で重要な「D加群理論」を確立しました。ノルウェー科学文学アカデミーは「誰も想像しなかった方法で驚くべき定理を証明してきた。まさに真の数学的先見者である」と功績をたたえています。
柏原さんは1947年茨城県生まれの78歳で、数学が好きになったきっかけは子どもの頃に学んだ「つるかめ算」だということです。授賞式は5月20日にノルウェーのオスロで開催されます。