愛媛・今治市 山火事「鎮圧」に向け消火活動続く…臨時休園の保育所で卒園式も
愛媛県今治市の山火事は28日、一部の地区を除き避難指示が解除されましたが、現在も鎮圧に向けた消火活動が続いています。
今治市の山火事は発生から7日目の29日も空と陸上から消火活動が行われました。
このうち今治市桜井では、広島県の消防隊員が上空からの赤外線調査で熱源が確認された山の斜面をのぼりながら、水をためたベスト型の消火器具を装着して、放水作業を行っていました。
県災害対策本部によりますと、29日午後2時半時点の被害面積は442ヘクタールと変化はなく、延焼は阻止できているということですが、まだ複数のか所で熱源が確認されているということです。
市内の避難指示は緑ヶ丘団地と長沢地区で継続していて、消防では、少しでも早い鎮圧に向け、引き続き消火活動に努めるとしています。
記者「今治市桜井の避難指示解除から一夜明け、こちらの保育所では卒園式が行われています」
避難指示の影響で今月26日から臨時休園となっていた桜井保育所で開かれた1日遅れの卒園式。
教室からは園児らの歌声が響いていました。式のあと、記念撮影におさまる園児たちや保護者もニッコリ。家族で迎えた、旅立ちの春です。
園児「(卒園式)楽しかった」
保護者
「みんな笑顔で卒園式が最後迎えられて(子どもの)成長を感じられてすごくよかったです」
「感無量と言いますか初めての(子どもの)卒園式だったのですごく楽しかったです」
保育所によりますと、この山火事で校舎などへの被害は今のところ確認されていないとのことです。
山火事の発生から7日目。避難指示が解除された地域では、いつも通りの暮らしを徐々に取り戻しつつあります。