列にトラック、小2女児死亡 父親「殺されたようなもの」「許せない」
静岡県浜松市で小学生の列に軽トラックが突っ込み、小学2年生の女の子が亡くなった事故で、父親が「殺されたようなもの」だと悲痛な思いを語りました。
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一夜明けた、事故現場。
静岡第一テレビ 西尾拓哉記者
「道路脇のブロック塀には、まだ事故の爪痕が色濃く残っています」
小学生4人の自転車の列に、軽トラックが突っ込んだ事故。小学2年生の石川琴陽(こはる)さんが死亡し、小学4年生の姉が意識不明の重体。ほかに、友人2人が軽いけがをしました。
警察は、軽トラックを運転していた古橋昭彦容疑者(78)を現行犯逮捕。
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25日、亡くなった琴陽さんの父親が、その心中を明かしました。
琴陽さんの父親
「琴陽(こはる)は人懐っこい性格でした。きのうは春休み中で(琴陽さんの)姉の友達と一緒に遊びに出かけたところでした。姉はいま、集中治療室で一生懸命がんばっています」
古橋容疑者に対しては…。
琴陽さんの父親
「許せない気持ちです。殺されたようなものです」
失われてしまった、尊い命。琴陽さんを知る親子は…。
息子が琴陽さんの友人
「親御さんのことを思うと、かける言葉がない」
琴陽さんが黄色が好きだったということから、黄色い花を供えてきたといいます。
琴陽さんの友人
「ゆっくり眠ってほしい」
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現場は片側1車線の道路で、カーブが続くゆるやかな下り坂。
25日、新たに、小学生4人が道路の左側を1列に近い形で下っていて、重体となっている琴陽さんの姉が最後尾、その前に琴陽さんがいたことがわかりました。そこを後ろから、軽トラックに突っ込まれたということです。
捜査関係者によると、現場にブレーキ痕はなく、軽トラックは自転車に突っ込んだ後、壁にぶつかって停止したとみられています。
警察は今後、過失運転致死傷に容疑を切り替えて捜査を進める方針です。
(3月25日放送『news zero』より)