「危険運転致死傷罪」適用要件見直し、法制審に諮問 呼気アルコール基準など議論へ
悪質な運転による交通事故に適用しやすくするための「危険運転致死傷罪」の見直しについて、法務省は10日、法制審議会に諮問しました。
鈴木法相は10日午後、「危険運転致死傷罪」の適用基準の見直しについて、大臣の諮問機関である法制審議会に諮問しました。
「危険運転致死傷罪」をめぐっては、法定速度を大幅に超えた運転や、飲酒運転などによる死傷事故でも適用されないことがあるなど適用のハードルが高いとして、遺族などから適用要件の見直しを求める声があがっていて、法務省の検討会では去年11月、血中や呼気のアルコール濃度や速度に数値基準を設けることなどが提言されていました。
今後、法制審議会では、呼気などのアルコール濃度や速度に数値基準を設けるかどうかが焦点になるのに加えて、タイヤを滑らせるなどのいわゆる「ドリフト走行」を対象とするかどうかも議論される予定です。