「危険運転致死傷罪」見直し 鈴木法相、来月の法制審議会で諮問へ
悪質な運転による交通事故に適用しやすくするための「危険運転致死傷罪」の見直しについて、鈴木法相は28日、来月の法制審議会で諮問すると明らかにしました。
鈴木法相
「危険・悪質な運転行為による死傷事犯への対応は喫緊の課題であり、できる限り早期に答申をいただけることを期待しております」
「危険運転致死傷罪」をめぐっては、これまで、法定速度を大幅に超えた速度での運転や、飲酒運転などによる死傷事故でも適用のハードルが高いとして、交通事故の遺族などから要件の見直しを求める声があがっていました。
法務省の検討会では去年11月、飲酒運転での呼気のアルコール度数や高速度での運転について、一定の数値基準を設けることなどが提言されました。
これを受けて鈴木法相は28日、来月10日の法制審議会で、見直しについて諮問すると明らかにしました。
法制審では、アルコールや高速度に加えて、タイヤを滑らせるなどのいわゆる「ドリフト走行」を対象に加えるかどうかも諮問するということで、今後、法改正に向けて議論が進められます。