アメリカのバイデン大統領は12日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、新たな軍事支援を行うことを伝えました。

バイデン大統領は12日、ゼレンスキー大統領と会談し、可能な限り軍事支援を続けると強調した上で、追加で2億ドル（＝およそ290億円）の軍事支援を行うことを伝えました。

バイデン大統領「私もアメリカ国民もウクライナから背を向けることはない」

ゼレンスキー大統領「プーチンが何をしようとも、我々は自由のために戦う。彼は何一つ手にしていない」

バイデン政権は議会に対し、ウクライナ支援の予算が年内に枯渇するとして追加予算を求めていますが、野党・共和党は「予算はアメリカの国境警備に使うべきだ」と主張していて、成立する見通しが立っていません。

バイデン大統領は会見で、ウクライナ支援の予算が「急速に限界に近づいている」と訴えました。ゼレンスキー大統領も会談に先立ち、議会を訪問し、議員に直接、支援継続を訴えました。

しかし、共和党の上院トップは12日、予算案をクリスマス休暇前に可決するのは「事実上、不可能だ」と述べていて、ウクライナ支援の予算が枯渇する恐れが強まっています。