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根岸特別教授 妻と共に受賞の喜び語る

2010年10月7日 17:52

 ノーベル化学賞の受賞が決まったアメリカ・パデュー大学の根岸英一特別教授(75)は6日、自宅で妻のすみれさんと共に喜びを語った。

 根岸教授「(午前)5時に(受賞の)電話を受け取り、そういう情報をもらいまして」

 すみれさん「下りてきて、こんなこと(右手でガッツポーズをするようなしぐさ)をやった」

 根岸教授「ジェスチャーをしたんですね。ガッツポーズかもしれません。それで、現実になったよと」

 すみれさん「昔から、仕事が忙しいとき、自分に言い聞かせるのか私たちに言い聞かせるのか、『ノーベル賞のバスに乗り遅れる』と言っていた」

 根岸教授「好きな人が好きなことをしっかり追求すること、こういうことが、日本のこの分野の底辺をつくるということになる」

 また、日本時間7日昼過ぎ、菅首相から祝福の電話があったという。

 「お茶を飲む暇もなくて」-根岸教授は6日、パデュー大学で2度の受賞会見に加え、平常通りに講義もこなすなど、多忙な一日となった。

 根岸教授は「12月10日にスウェーデンで行われる授賞式の前に一度日本に帰り、親族や関係者と喜びを分かち合いたい」と話している。