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コミケはマンガ・アニメだけじゃない SNSで話題の“家庭科のドラゴン”も 意外な企業を取材

2024年8月13日 23:03
コミケはマンガ・アニメだけじゃない SNSで話題の“家庭科のドラゴン”も 意外な企業を取材
意外な出会いもあるコミックマーケットの企業ブースを取材
世界最大規模といわれているサブカルチャーの祭典・コミックマーケット(通称:コミケ)が、8月11日と12日に東京ビッグサイトで開催され、2日間で約26万人が訪れました。マンガやアニメ、ゲームジャンルのイメージが強いコミケですが、意外な企業もブースを出展していました。

■地方自治体、企業がブース参加

こちらは京都府にある精華町のブース『京町セイカ@精華町』。町の広報キャラクター・京町セイカのグッズや町の特産品を販売していました。コミケには、2017年の夏コミから参加。担当者によると、地方創生の取り組みの一環で“クリエーター支援”を掲げていたそうで、「クリエーターさんの祭典であるコミックマーケットには出るべきだろう」と出展のきっかけになったといいます。また「首都圏とか遠方の方々に町のことを知っていただいて、知名度を広げていく機会としては非常に大きいかなと思っています」と語りました。
熊本県八代市と鹿児島県薩摩川内市を結ぶ肥薩おれんじ鉄道は、今回がコミケ初参加。公式キャラクター『ディーゼルガールズ』のグッズやおれんじ鉄道のオリジナルグッズを取り扱っていました。出展の理由について担当者に話を聞くと、「ディーゼルガールズが今年の3月で公式キャラクターになって、PRのためにせっかくの機会なので1回出てみようかと参加しました」と明かしました。熊本・鹿児島出身の人が懐かしさを感じてブースを訪れてくれたそうで、「地元出身の方が多く来てくれるのがすごくうれしいです」とほほ笑みました。

■どこか懐かしさを感じる…“家庭科のドラゴン”

また、今回がコミケ初参加の企業はほかにも。キャラクターデザインや版権管理を行う株式会社サンワードが販売していたのは、家庭科の学習教材として販売されていた裁縫セットやその絵柄をあしらったグッズたち。20代~30代半ばの世代にとってはどこか懐かしさを感じさせるグッズです。担当者によると、2024年がたつ年であることから「何かドラゴンを使ってやってみたい」とコミケ参加を決めたといいます。

出展が発表された際にはSNSを中心に話題となり、「(ブースの来場者から)“使っていました”とか“X見ました”という声が非常に多くて、“このために来ました”というお客さんもいらっしゃって、我々としても、今後もっと頑張っていこうという気持ちになりました」と反響の大きさを語りました。

■列に並びながら摂取できる“飲む”あんこ

また、グッズだけではなく飲食物もコミケでは販売されています。企業ブースの一角で販売されていたのは“飲む”あんこ。販売していた『飲むあんこ「theANko」・shiroAN』ブースの担当者に話を聞くと、来場者がブースの列に並びながらでも摂取できるようにと飲むあんこを販売していると教えてくれました。コミケへの参加は夏・冬合わせて3回目だそうで、「(あんこが)アニメ文化含めてコミケ文化にも受け入れられてきた実感はあります」と手応えを語りました。

コミケは、マンガやアニメなど様々なジャンルのファンが自作の同人誌を持ち寄って頒布する即売会。一般の参加者やコスプレイヤーだけではなく、出版社やアニメ制作会社といった様々な企業もブースを出展して参加しています。今回のコミックマーケット104には、130社が参加したということです。