北朝鮮元幹部の黄氏、亡命先の韓国で死亡
北朝鮮・金日成政権の元幹部で、97年に韓国に亡命した黄長ヨプ元朝鮮労働党書記が10日午前、ソウル市内の自宅で死亡しているのが見つかった。警察は病死とみている。
地元の警察当局によると、10日午前9時半ごろ、黄元書記がソウル市内の自宅にあるバスルームで死亡しているのを警備要員が発見した。黄元書記をめぐっては、北朝鮮の工作員による暗殺計画があったことが今年、明らかになっている。しかし、警察は外傷がないこと、警護要員が一緒に寝泊まりしていて異常を感じていないことなどから他殺ではないとみており、遺体を解剖して死因の特定を進めることにしている。
黄元書記は、北朝鮮の国家思想の理論を支える中心的存在で、かつて金正日総書記の家庭教師も務めただけに、97年の亡命は世界に大きな衝撃を与えた。
★黄長ヨプの「ヨプ」は火へんに「華」