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米国務長官 劉氏釈放しない中国政府を批判

2010年12月10日 13:10

 ノーベル平和賞を受賞する中国の民主活動家・劉暁波氏夫妻の授章式出席を認めなかった中国政府に対して、批判が強まっている。

 中国・北京にある劉氏の妻・劉霞さんの自宅アパート周辺には多数の警官が配備され、報道陣の取材を妨害するなど外部との接触を遮断している。

 授賞式が行われるノルウェー・オスロの中国大使館前で9日、民主活動家らがデモを行い、劉氏の釈放を求める署名を中国大使館に提出しようとしたが、大使館側は一切応じなかった。

 また、アメリカ・クリントン国務長官は9日、「表現の自由、平和的に考えを伝えることは、基本的人権の核となるものだ」と述べ、劉氏を釈放しようとしない中国政府の姿勢をあらためて批判した。アメリカでは8日、議会下院で劉氏の早期釈放を求める決議が採択されている。