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中国・習主席、台湾・馬英九前総統と会談 台湾統一への意欲示す

2024年4月10日 21:55
中国・習主席、台湾・馬英九前総統と会談 台湾統一への意欲示す

中国の習近平国家主席は台湾の最大野党・国民党の馬英九前総統と会談し、台湾統一への意欲を示し、民進党政権や西側諸国をけん制しました。

習近平国家主席は、今月1日から中国を訪問している台湾の馬英九前総統と北京で会談しました。馬氏が総統在任中だった2015年にシンガポールで首脳会談を行って以来9年ぶりです。

中国国営メディアによりますと、会談で習主席は「制度の違いは両岸が1つの国家と1つの民族であるという客観的事実を変えることはできない」とし、台湾統一への意欲をあらためて示しました。

また、台湾メディアによりますと、習主席は「馬前総統は台湾独立に反対し両岸の平和的発展を推進していて、高く評価する」と述べたということです。

中国と距離を置く民進党の頼清徳副総統が来月、総統に就任するのを前に「独立勢力」とみなす台湾の新政権をゆさぶる狙いがあるとみられます。

一方の馬前総統も「台湾独立への反対が、両岸の平和的発展のため共通の政治的基盤である」と応じました。

習主席は「外部勢力の干渉に断固反対する」と強調していて、10日の日米首脳会談を控え台湾情勢をめぐる西側諸国の介入をけん制した形です。