岸田首相が中国・習近平国家主席と首脳会談
岸田首相が中国の習近平国家主席と首脳会談を行いました。中継です。
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両国関係が悪化する中、1年ぶりに会った2人でしたがその雰囲気について同席者の1人は「とげとげしいものでなくかみあった議論だった」と話しました。
中国・習近平国家主席
「(中日両国の)戦略的互恵関係の位置づけを再確認し新たな意味を加え、新たな時代の要求に合致した中日関係の構築に努めていきたい」
岸田首相
「次世代のためにより明るい日中関係の未来を切り開ける、力を合わせていきたいと考えています」
会談では両国間の「戦略的互恵関係」を再確認しました。そして、日本産水産物の輸入停止措置について岸田総理は「即時撤廃」を求めました。一方、習主席は処理水放出に対して懸念を表明したということです。ただ、両首脳は今後「対話を通じて解決方法を見いだす」ことでは一致しました。
――会談で岸田首相は習主席から問題解決に向けた回答を引き出せたんでしょうか?
ある外務省幹部は「マイナスだった日中関係が今日の会談でプラマイゼロまで戻った」と評価しています。
岸田首相
「私自身全体を振り返りまして、一定の手ごたえを感じています」
外務省幹部は戦略的互恵関係の再確認について「隔たりを認めつつ経済面などで協力を進める意思確認」ができた。水産物の輸入停止措置については「今すぐ即時撤廃とはいかないが解決にむけ小さいが大きな前進」と評価しています。
一方で別の官邸幹部は中国側の「行動に表れるか今後をみる必要がある」と指摘しています。