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雨より先の「落雷」も……備えは? 「雷しゃがみ」のコツ 中高生ら搬送、専門家に聞く“3つの可能性”【#みんなのギモン】

2025年4月12日 3:44
雨より先の「落雷」も……備えは? 「雷しゃがみ」のコツ 中高生ら搬送、専門家に聞く“3つの可能性”【#みんなのギモン】
奈良市で部活動をしていた中高生が、落雷により病院に搬送されました。過去にも学校のグラウンドでの落雷事故は起きています。屋外で逃げる場所がない場合はどうすべきか、カサを差すのは安全か、低い姿勢を取るには…。具体的な備えを考えます。
そこで今回の#みんなのギモンでは、「落雷で中高生搬送…どう備える?」をテーマに解説します。

■部活中のサッカー部員ら6人が病院へ

忽滑谷こころアナウンサー
「10日、奈良市の中高一貫校のグラウンドで落雷があり、部活動をしていた中学生と高校生が病院に搬送されました」

「警察などによると、部活動をしていたサッカー部員ら6人が病院に搬送されたということです。このうち、心肺停止の状態だった男子中学生は呼吸が回復しましたが、今も意識不明の重体で、男子中学生もう1人も意識不明の重体です」

鈴江奈々アナウンサー
「とにかく回復されることを祈るばかりですが、(11日も)雷雲が発生しているところがあったので、引き続き注意が必要な状況ですよね」

忽滑谷アナウンサー
「不安定な天気が続いていますからね。当時の状況を振り返ります」

■顧問ら「急に雨脚が強くなった」

忽滑谷アナウンサー
「落雷があった10日夕方の雷レーダーを見ると、奈良市の付近では複数の場所で落雷があったとみられます。当時グラウンドでは、中高のサッカー部約20人や野球部などが練習していました」

「顧問らは『急に雨脚が強くなり、中断しようか迷っていたところ落雷があった』などと話しているということです」

■過去にも…グラウンドでの落雷事故

忽滑谷アナウンサー
「こうした学校のグラウンドでの落雷事故は、これまでにも起きています。2014年8月には愛知県扶桑町の高校のグラウンドで野球部の練習試合中に落雷があり、高校生1人が亡くなりました」

「去年の4月には宮崎市のグラウンドで、練習試合に来ていたサッカー部員の高校生18人が救急搬送されるということがありました。この宮崎市の事故を受けて、文部科学省は各都道府県の教育委員会などに、注意喚起をしています」

「(文科省は)『指導者は落雷の危険性を認識し、事前に気象情報を確認する、天候の急変などの場合にはためらうことなく計画の変更・中止など適切な措置を講ずること』と呼び掛けています」

森圭介アナウンサー
「生徒の皆さん、雨が降っても練習を続けたいという気持ちはもちろんわかりますが、雨が降ってから動くということではなく、事前にどれだけ気象情報を確認しておくかということも大事なんですね」

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