岸田首相と中国の習近平国家主席が約1年ぶりに会談
岸田首相と中国の習近平国家主席がおよそ1年ぶりとなる首脳会談を行いました。中継です。
会談は予定より20分ほど長く65分間行われました。同席した外務省幹部は「とげとげしいものでなくかみあった議論だった」と話しました。
中国・習近平国家主席
「(中日両国の)戦略的互恵関係の位置づけを再確認し新たな意味を加え、新たな時代の要求に合致した中日関係の構築に努めていきたい」
岸田首相
「次世代のためにより明るい日中関係の未来を切り開ける、力を合わせていきたいと考えています」
会談で両首脳は両国間の「戦略的互恵関係」を再確認しました。
この意味についてある外務省幹部は「両国の隔たりを認めつつ経済面などで協力を進める意思確認ができた」と話しています。
また、日本産水産物の輸入停止措置について岸田首相は撤廃を求めました。
岸田首相
「日中両国は建設的な態度をもって、協議と対話を通じて、問題を解決する方法を見いだしていく。こういったことで一致をいたしました」
中国側の具体的な回答はまだ明らかになっていませんが岸田首相は解決に向け「専門家レベルで科学に立脚した議論を行っていく」と強調しました。
ある外務省幹部は「解決にむけた小さいが大きな前進だ」と評価しています。
また、岸田首相は拘束されている日本人の即時解放を求めたほか日本の排他的経済水域=EEZ内に中国が設置したブイの即時撤去を求めました。