関市長のパワハラ問題で揺れる鹿角市 次の市長選に新人1人が出馬する意向 ほかにも立候補の動き
関市長のパワハラで揺れる鹿角市。
早速、次の市長選挙へ向けた動きが出てきました。
関市長が議会を解散せず、辞職か自動失職を選んだ場合、遅くても3月末までに市長選が行われることになりますが、31日、新人1人が出馬する意向を明らかにしました。
ほかにも立候補の動きがあります。
不信任決議から一夜、鹿角市の関市長は、31日は午後になって登庁しました。
関市長は、10日以内に市議会を解散するか、自ら辞職するか、または自動失職するかのいずれかを選ぶ必要があります。
辞職か自動失職を選んだ場合、50日以内に市長選が行われますが、関市長が辞職して再び当選した場合、その任期はもともとの任期の7月2日までとなります。
30日は、「熟慮して対応していきたい」としていた関市長。
一夜が明けた31日の考えは。
鹿角市 関厚 市長
「市民生活に影響がない、または影響があったとしても、必要最小限にしていくということ(考え)があります」
「市民の代表としては、議会からああいう形で(不信任決議が)出たということは、きのう(30日)も答弁した通り、重く受け止めて、3日か4日ぐらいしか時間がないと思うんですけど、慎重に考えていきたいと思います」
このように述べ、31日も、今後の態度を明らかにしませんでした。
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こうした中、鹿角の文化や経済を学ぶ団体の代表を務めている藤井陽光氏77歳が、31日、次の鹿角市長選挙に無所属で出馬する意向を表明しました。
記者
「関市政の混乱というのも理由の一つに入っているんでしょうか」
藤井陽光 氏
「確かに関市長の問題について、まぁ批判的な意見は持っています」
藤井氏はこう述べたうえで、「今回の問題があったからではなく、市政を改革したいから」と出馬表明の理由を説明しました。
鹿角市出身の藤井氏は、旧文部省の元官僚で、2009年の衆議院選挙の秋田1区に立候補し、落選しています。
藤井陽光 氏
「夢と希望を持てる鹿角市にしたいということでございます。それには、さっき言った、人口減少を、なんとしてもその流れを食い止めること。それから、産業基盤をもう少し充実して、豊かな街にするっていうこと。それで、働きがい、生きがいも持てる鹿角市にしたいと」
藤井氏は、前回2021年の鹿角市長選挙では、出馬を表明したあと、告示の6日前に断念しましたが、今回は春に市長選が行われることになっても出馬する意向を示しています。
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また、次の鹿角市長選には、市議会議員の笹本真司氏も無所属で出馬する意向を示しています。
笹本真司 氏
「いまのこの状況を鑑みたときに、もう私が出るしかないなという気持ちになったというのが経緯になります」
笹本氏は「いまの市政のままでは前進がないし、負の連鎖が広まっている」と述べました。
広島県出身の笹本氏は、39歳。
2018年に鹿角市へ移り住み、2021年の市議選で初当選しました。
笹本真司 氏
「人口減少がこれだけ激しい中で、いまも昔のやり方になっているところが問題だと思うんです。いま鹿角がやらないといけないのは、あらゆる世代のあらゆるどんな性別の方でも、やる気とか能力があれば、その方のポテンシャルを引き出せるような、そんな社会にするっていうところが最も求められていると思います」
新年度予算案の審議も控える中、まずは不信任決議を受けた関市長がどのような判断をするのか。
期限は、来月9日日曜日です。