五輪招致 澤選手らが立候補ファイル提出
20年夏のオリンピック・パラリンピック開催を目指す東京の招致委員会のメンバーが7日、開催計画をまとめた「立候補ファイル」をIOC(=国際オリンピック委員会)に提出、招致レースが本格的にスタートした。
スイス・ローザンヌにあるIOC本部を訪れたのは、招致委員会・水野正人副理事長の他、招致アンバサダーを務めるサッカー女子日本代表の澤穂希選手(34)やパラリンピック水泳の鈴木孝幸選手(25)ら。水野氏らは、東京での開催計画を記した350ページに及ぶ「立候補ファイル」を提出、サッカーの話題で盛り上がるなど、和やかな雰囲気だったという。
澤選手は「本当にたくさんの方々の思いを背負って、気持ちも込め、アスリート私たち2人が代表して提出した。あと8か月の間、スポーツの良さを伝えていきたい」と話し、鈴木選手も「生で見て、伝えられる部分は大きい。東京でパラリンピックをやりたい」と語った。
20年夏のオリンピックには、東京以外に、スペイン・マドリードとトルコ・イスタンブールが立候補をしていて、2つの都市も同じ日に「立候補ファイル」を提出した。イスタンブール招致委員会のハッサン・アラット委員長は「厳しいレースになるが、イスタンブールが勝つことを願う」と話している。
東京の招致委員会は、10日にイギリス・ロンドンで海外メディア向けの記者会見を行う予定。
開催地が決まる9月7日のIOC総会に向けて、国内の支持率をどれだけ高めることができるかがカギとなる。