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隕石落下、6都市で約500人がケガ 露

2013年2月15日 20:58

 日本時間15日正午過ぎ、ロシア西部・ウラル地方に隕石(いんせき)が落下した。ロシア政府によると、一帯の6つの都市で建物に被害が出て、約500人のケガ人が出ている。

 ロシア非常事態省は現地時間15日午前9時23分(日本時間午後0時23分頃)、ウラル地方チェリャビンスク市近郊に隕石が落下したと発表した。エカテリンブルクの天文台は「光の玉となった隕石の雨が落下した」と報告したという。

 一般市民によって撮影された動画には、強い光を放つ物体が視界いっぱいに大きく空を横切る様子が映し出されている。落下する際の振動で多くの家などでガラス窓が割れる被害が出ているという。また、付近の135の学校もガラスが割れ、ケガ人が出ている。亜鉛を扱う工場の屋根や壁が部分的に崩落しているという情報もある。

 ロシア内務省によると、一帯の6つの都市で建物が被害を受けたという。インターファクス通信によると、非常事態省は、衝撃で割れたガラスなどでこれまでに477人がケガをして手当を受けたと発表した。このうち3人は重体。

 また、ロシア気象庁は現地時間15日午前9時から午前10時の間、チェリャビンスク州上空で北東から南西に向かって飛行物体が光を出している形跡が記録され、爆発も数回記録されたとリポートしている。

 地元メディアは、一帯では消防隊員2万人に加え、軍も動員して救助活動を行っている他、空軍機3機を出動させて落下地域の調査に当たらせていると伝えている。

 また、隕石落下の様子はチェリャビンスク市から約200キロ離れたエカテリンブルクでも捉えられたということで、目撃情報は複数の州にまたがり、広範囲にわたっている。