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「淡路島玉ねぎほしい」斎藤知事”おねだり”疑惑に職員アンケートで新証言続々「儀礼の範囲内で受領」

2024年8月22日 18:31
「淡路島玉ねぎほしい」斎藤知事”おねだり”疑惑に職員アンケートで新証言続々「儀礼の範囲内で受領」

 パワハラやおねだり疑惑などを内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事に、複数の贈答品を受け取ったなどとする新たな証言が浮上しています。

 疑惑の真偽を調査するため、百条委員会が行った職員アンケートに寄せられていたのは。

 県職員対象のアンケート調査の中間報告
「カニ関連の現場視察に行った際、知事職員一同にカニのお土産が提供されようとした。職員はもらえないと固辞した。それに対して『いらないのなら私がいただく』と、職員の分まで持って帰った」(伝聞)
     
「農業関連のイベントで生産者から展示説明のあった『淡路島タマネギを欲しい』と発言していた」(実際に見た)

「『播磨の牡蠣が食べたい』と要望しているとの連絡があり、食事会をセッティングした。知事は食事後、箱に入った牡蠣を土産として持ち帰った」(伝聞)

「革製品の生産現場を視察した際、40万円相当の革ジャンを試着して『これはいい、もらえないか』と知事がおねだり。あまりにも高額な品のため、無償提供はできないと結論づけられた」(伝聞)

 こうした物品を受領、もしくは欲しがったとする内容に加え「どんな視察でもお土産ないと怒る」(伝聞)「お土産がもらえると機嫌がよくなるので、担当者が事前に依頼し、自腹で会計しておいて、知事にはお土産という体を取っている」(伝聞)などの記載も。

 他にも兵庫県北部へ出張した際には。
「旅費の規定を超えるため通常は泊まることのできない高級旅館に知事が『泊まりたい』と言い実際に宿泊した」(実際に見た)

 22日、公務の為、鳥取県に足を運んだ斎藤知事。新たな“おねだり”疑惑についてたずねると。

 斎藤知事
「一般的にはきちんと県の規定の範囲内で対応させていただいていて、それを超える場合には個人で負担をするということは、これまでもしていますので、こういう対応でこれまでもやっています」

 「儀礼の範囲内で受け取っている。あくまで県としての受領だ」と強調しました。

 新たな疑惑が浮上する一方で、県の職員アンケートには「社会通念上の範囲で受け取っている事例は多くあると思われる」など、斎藤知事を擁護する声もあがっています。

 また、アンケートには、人づてに聞いた内容も含まれていて、百条委員会は内容を精査する方針です。

 自身のSNSで、生産現場などを訪問した際、カニや牡蠣など兵庫県の特産品を発信する一面も見せている斎藤知事。

 知事が推進する産業振興の裏で、いきすぎた“おねだり”はあったのか。アンケートの中間報告は、23日の百条委員会で承認されれば正式に公表されます。

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