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【解説】「厄介な」台風10号発生、来週に関西直撃のおそれ ポイントは「強い勢力で遅い」

2024年8月22日 18:49
【解説】「厄介な」台風10号発生、来週に関西直撃のおそれ ポイントは「強い勢力で遅い」

 22日は二十四節気で、暑さが和らぐ時期とされる「処暑(しょしょ)」ですが、関西各地では35℃を超える猛暑日となりました。一方、新たに発生した台風10号は本州を直撃する恐れも。キニナル今後の進路は……。

 うだるような暑さとなりました。兵庫県豊岡市では最高気温38.1℃を観測。22日は、二十四節気のひとつ「処暑」で 暑さ和らぐ時期とされていますが、この猛暑、一向に収まる気配がありません。

 この暑さで食べたくなるのが…かき氷!

 報告: 藤枝望音記者
「瀬戸内レモン味のかき氷ということで、とてもさわやかな香りがします。口の中ですっと溶けて普段のかき氷とは一味違いますね」

 夜はバーとしても営業している京都のかき氷店。72時間かけて凍らせたという純氷を使ったかき氷が人気を集めています。

 その氷を作っているのが、京都・木屋町にある創業約100年の老舗氷店。今年は特に氷の需要が多いということです。

 アサヒ氷業・森田裕次郎営業部長
「去年と比べると3割くらい増えています。今年はインバウンドが増えて、かき氷店やバーへの出荷が増えた」

 7月、日本を訪れた外国人は、2か月連続で過去最多を更新。中国や韓国などのほか、アメリカからの旅行者も好調で、 円安などが追い風になったとみられています。

 一方で、来てほしくないのが台風。南の海上に発生した8月5つ目の台風10号は、今後、日本列島に向かって北上する予想。関西への影響は?


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(解説:蓬莱大介気象予報士)

 台風10号になりました。まず衛星画像を見ていただきます。

■台風10号の衛星画像(22日午後4時現在)

 この台風はグアムのあたりで渦を巻いて、熱帯低気圧から台風10号になりました。この時期で台風10個目というのは、だいたい平年並みぐらいです。

■台風10号の進路予想(22日午後3時現在)

 この台風10号進路予想を見ていきますと、最新の進路予想では北上し、来週の火曜日の午後3時の予報円、台風の中心が予報円のこの真ん中を進めば、近畿地方を直撃します。ただ予報円は大きいです。ブレ幅はまだあります。東海地方に台風が進む可能性もありますし、四国の方に台風が進む可能性もあります。

■海水温が高く、台風が勢力を増す危険性も

 ポイントは、この台風は、温かい海面水温のところを通ってきます。ピンク色のところが海面水温30度以上、赤いところが27度以上です。
 27度や30度以上だと台風は勢力を増しますので、温かい海面水温のところを北上してきます。勢力を強めながら日本にやってくる厄介な台風です。

■台風は勢力が強まり週明けに本州直撃も

 火曜日のところの強さ、強い台風になります。中心気圧が965hPa、最大瞬間風速が55m。ただこれよりもっと強まる可能性もあります。

 ポイントは、進行速度が時速20kmと遅い点です。強い勢力で遅い台風が日本にやってきます。今のところ火曜日です。

 ただ今日の予想ではまだブレ幅大きいです。台風の中心の右側に当たるか、左側に当たるかで影響は全然変わってきます。

 台風が、四国に進むのか、近畿に直撃になるのか、東海地方に進むのかで、近畿への影響大きく変わってきます。まだブレ幅大きいので、毎日台風情報は最新の情報の確認をお願いします。だんだん予報円が絞れてきます。

■天気は火曜日から大荒れの恐れ

 では週間予報を見てみましょう。台風の影響を受けるとすると、来週の火曜日あたり、大荒れの恐れがあります。
 その手前の金曜日、35度~37度の猛暑日予想。土日月に関しては、ちょっと晴れ間が出たり、また急な激しい雨が降ったりと変わりやすいお天気です。

 土日月は曇りマークの近畿地方中部でも、急な激しい雨や落雷には注意が必要です。月曜日までが不安定なお天気、今のところ火曜日に台風が接近して大荒れの恐れがありますので、最新情報をこまめに確認をお願いします。

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