月探査へ「アルテミス計画」第1弾ロケット打ち上げ JAXA開発の超小型月面着陸機なども搭載
人類を月に送る「アルテミス計画」の第1弾として月探査のために開発した無人の大型ロケットが16日、アメリカ・フロリダ州から打ち上げられました。
月探査のために開発した宇宙船「オリオン」が取り付けられた大型ロケットは、日本時間の16日午後3時47分にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられました。
宇宙船は、コアステージが切り離され、地球を周回する軌道に乗り、打ち上げからおよそ20分後に太陽電池パネルが開きました。この後、月へ向かうため地球の軌道から離れることになります。
第1弾となる打ち上げは8月に予定されていましたが、燃料漏れやハリケーンの影響などで数度にわたり延期になっていました。
今回の試験飛行では、宇宙船「オリオン」が無人で月の上空までを往復する試験飛行を行い、月までおよそ100キロまで接近する予定です。
またロケットには、JAXA(=宇宙航空研究開発機構)が開発した超小型の月面着陸機「OMOTENASHI」と月探査機「EQUULEUS」も搭載されています。
ミッションはおよそ1か月にわたって行われ、宇宙船は12月11日にカリフォルニア沖の太平洋に着水する予定です。
今後は、第2弾として宇宙飛行士を乗せて月の上空まで往復した上で、2025年には第3弾で宇宙飛行士による月面着陸を目指しています。