エボラ熱 感染6000人超、ベッド不足も
西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱について、WHO(=世界保健機関)は25日、感染者が6000人を超え、治療に必要なベッドが2100床以上足りていないと発表した。
WHOが24日付けで発表した最新の統計によると、エボラ出血熱に感染した人の数は疑い例を含み西アフリカの5か国で6263人に達し、このうち2917人が死亡した。また、治療に必要なベッドが2100床以上不足しているほか、医療関係者も200人以上死亡するなど、深刻さが増している。
WHOはまた、状況が急速に悪化しているシエラレオネで、当局が21日までの3日間、住民の外出を禁止して戸別訪問を行い、感染の実態調査を行ったことを明らかにした。AFP通信によると、この結果、統計に含まれていない患者や遺体が多数見つかったということで、シエラレオネ政府は一部地域を封鎖するなどして感染拡大の阻止に取り組んでいる。