MERS 人気リゾート済州島に感染者訪問
MERS(=中東呼吸器症候群)の感染が広がっている韓国で、症状が出る前の感染者が済州島を訪れていたことが分かり、宿泊先のホテルが営業を中止した。
保健福祉省によると、13日にMERSの感染が確定した42歳の男性が、症状が出る前の5日から8日にかけて済州島を旅行していたという。保健当局は飛行機などでの接触者の把握を進めているほか、宿泊先のホテルは18日から自主的に営業を中止した。当時ホテルに日本人の観光客がいたかは分かっていない。
一方、WHO(=世界保健機関)のチャン事務局長が韓国を訪れ、政府に対し警戒態勢を緩めないよう呼びかけた上で、「時間はかかるが感染拡大は食い止められる」との見方を示した。
韓国でのMERSの感染者は18日までに165人となり、このうち23人が死亡している。