MERS感染者多く出した病院を公表 韓国
重い肺炎を引き起こすMERS(=中東呼吸器症候群)の感染が広がっている韓国で、死者が4人に増えた。保健当局は5日、感染者を多く出した病院を公表した。
韓国では、MERSに感染していた76歳の男性が4日、死亡し、死亡者は4人に増えた(感染者41人)。保健福祉省は、感染者の多くが発生した病院の名前を公表した。韓国政府はこれまで名前を公開しておらず、国民の不安と批判が高まっていた。この病院には最初の感染者が入院していて、30人が院内で感染した。エアコンを通じ、ウイルスが広がった可能性もあるという。
保健当局は、ウイルスの感染力が当初の想定より強く変異した可能性もあるとみてウイルスの遺伝子検査を行っていて、早ければ6日にも結果が出るとしている。