ＭＥＲＳ（＝中東呼吸器症候群）の感染が広がっている韓国で、感染者２人が死亡して死者は９人となった。また、感染者は１０８人に増えた。

　保健福祉省によると、ＭＥＲＳに感染していた６２歳の男性と７５歳の女性が１０日朝に死亡し、死者は９人となった。感染者の数は１３人増え、１０８人となっている。このうち、最も多くの感染者が出ているソウル市内の病院では、保健当局が９日、「流行は終息傾向にある」と判断したものの、新たに１０人の感染が確認されている。

　一方、崔●（「日」の下に「火」）煥副首相は、ＭＥＲＳに関する国民向けの談話を発表し、熱やせきがある場合、マスクを着用することや見舞いのための病院訪問を控えるよう求めた。その上で、「ＭＥＲＳは空気感染はせず、病院以外での日常生活に支障はない」と述べ、冷静な対応を呼びかけた。