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MERS 韓国・釜山で初の死者

2015年6月15日 14:20
MERS 韓国・釜山で初の死者

 MERS(=中東呼吸器症候群)の感染が広がっている韓国で、これまで首都ソウルとその周辺に限られていた感染者が南部の都市・釜山でも確認され、うち1人が死亡した。

 韓国の保健福祉省によると、MERSの感染者は150人となり、死者は2人増えて16人となった。このうち61歳の男性は、ソウルの病院に見舞いに訪れた際に感染し、韓国第2の都市・釜山の病院で治療を受けていた。釜山では14日、31歳の男性の感染も確認されている。この男性は、感染が確認されるまでの間に釜山の病院などを訪れて約700人と接触した可能性があり、当局は緊急対策チームを派遣し、感染拡大防止策に全力を挙げる方針。

 一方、感染者が最も多く発生しているソウルの病院では、患者の搬送を担当していた男性職員が、先月末にMERSの症状が出た後も今月10日まで勤務を続けていたことが分かり、病院側は外来患者の診察を停止するなど部分的な閉鎖措置をとっている。