中国の習近平国家主席は９日、香港の梁振英行政長官と会談を行った。会談は、香港で民主的な選挙を求めるデモが始まってから初めてで、習国家主席は、香港政府の立場を支持すると強調した。

　地元メディアなどによると、北京で行われた会談では、民主的な選挙を求め、１か月以上続いているデモなどについて話し合われた。

　習近平国家主席は、デモ隊が、行政長官の選挙制度の改定をめぐり、中国の国会に当たる全国人民代表大会の決定の撤回を求めていることについて、「法律に基づいて普通選挙を実行することを望む」と発言。全人代の決定の支持を表明している香港政府を「全力で支持する」と述べた。

　これに対し、香港の梁振英行政長官は「デモ隊による道路占拠を適切に処理し、香港社会の秩序を取り戻す自信がある」と述べたという。