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国連決議 北、新たな核実験も辞さない構え

2014年11月20日 12:31

 北朝鮮の外務省は20日、国連の委員会が採択した北朝鮮の人権に関する決議に反発し、「戦争抑止力を強化する」と述べ、新たな核実験も辞さない構えを示した。

 アメリカ・ニューヨークで開かれた国連の人権に関する委員会は18日、北朝鮮の拉致問題や政治収容所などの人権侵害を強く非難した上で、北朝鮮の責任者を国際刑事裁判所で裁くよう安全保障理事会に促す決議を採択した。

 これに対し、北朝鮮の外務省は20日、「アメリカが主導した決議採択を断罪し全面的に排撃する」との声明を発表。日本やEUの一部の国も下手人としてアメリカに追従したと非難した。そして、「アメリカの敵対行為が新たな核実験を自制できなくしている状況で、我々の戦争抑止力は無制限に強化される」と述べ、新たな核実験も辞さない構えを強調した。

 一方、韓国の国防省は「核実験は世界の平和を脅かすもので北朝鮮のこうした行為こそ排撃されるべきだ」と指摘した。