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露大統領、ウクライナに停戦求める書簡

2015年1月19日 16:16

 散発的な戦闘が続くウクライナ東部をめぐり、ロシアのプーチン大統領がウクライナのポロシェンコ大統領に書簡を送ったことが18日、明らかになった。重火器の撤収など戦闘の停止を求める内容だという。

 ウクライナ東部をめぐっては、政府側が掌握するドネツク空港で、9月の停戦合意以降も親ロシア派との間で散発的な戦闘が続き、親ロシア派は先週、空港を制圧したと宣言。一方の政府側はこれを否定している。

 ロシア大統領府の報道官によると、今回の書簡はプーチン大統領が15日にポロシェンコ大統領宛てに送ったもの。プーチン大統領は「双方が砲撃の停止に向けて、直ちに措置を講じることや、重火器を撤収させること」など戦闘の停止を提案している。

 親ロシア派の後ろ盾となっているロシア政府としては、和平への取り組みをアピールし、欧米によるさらなる経済制裁を避ける狙いがあるとみられる。