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王毅外相 安倍政権の歴史認識をけん制

2015年3月8日 15:11

 中国・北京で開かれている全人代(=全国人民代表大会)に合わせ8日、王毅外相が会見し、安倍政権の歴史認識をけん制した。

 王毅外相は会見で「歴史認識問題が日中関係を困難にしている」とした上で、「日本の為政者はこの問題でどう行動しているのか、自分の心に聞くべき」と話し安倍政権をけん制した。

 王毅外相「70年前、日本は戦争に負けたが、70年後、再び日本は良識に敗れてはならない」

 さらに王毅外相は過去の外交官の言葉を引用し、「加害者が責任を忘れなければ忘れないほど、被害者の傷は癒やされる」と述べ、安倍首相が戦後70年にあたり発表する談話を念頭に、村山談話などの歴史認識を修正しないようクギを刺した。

 また、今年、中国が「抗日戦争勝利70年」を記念して行う軍事パレードなどについて、「誠意があれば誰でも歓迎する」と述べ、関係各国の指導者に加え日本の安倍首相を招待する可能性を排除しなかった。