日韓外相会談“関係改善へ意思疎通”で一致
岸田外相は21日、韓国の尹炳世外相とソウルで会談し、関係改善に向け緊密な意思疎通を図ることで一致した。日韓関係が冷え込んでいるため、岸田外相が就任後、韓国を訪問するのは初めて。
会談の冒頭で、尹外相は「国交正常化50年の年に開く初めての外相会談であり、意味は格別だ」と述べた。会談で両外相は、関係改善に向け様々なレベルで意思疎通を図ることで一致。岸田外相が尹外相の日本訪問を招請したのに対し、尹外相は「適切な時期の訪日を検討する」と応じた。また、2009年以来、途絶えている局長級の安保対話についても再開する方向で調整を進める。
岸田外相「日韓関係の前進に向け、日韓の協力関係を中心に前向きな意見交換ができたと感じている」
一方、いわゆる従軍慰安婦問題や産経新聞の前ソウル支局長の出国禁止が続いている問題については、双方が従来の主張を繰り返したという。