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中国の専門学校で無差別殺傷、8人死亡 不満書かれた“遺書”が拡散 献花の撤去も…動揺拡大を警戒か

2024年11月18日 20:24
中国の専門学校で無差別殺傷、8人死亡 不満書かれた“遺書”が拡散 献花の撤去も…動揺拡大を警戒か

中国でまた無差別殺傷事件がありました。江蘇省の専門学校で男が刃物で切りつけ、8人が死亡、17人がケガをしました。SNSでは男のものとみられる遺書が拡散されていて、そこには学校や職場への不満が書かれていました。

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中国・江蘇省にある約1万2000人が通う職業教育を行う学校で16日、事件が起きました。21歳の男が、学生らを刃物で切りつけた“無差別殺傷事件”。8人が亡くなり、17人がケガをしました。

容疑者確保の瞬間なのでしょうか。SNSに投稿された映像では、懐中電灯で照らされた人物が、地面に押さえつけられる様子も確認できます。

事件で拘束されたのは、以前、この学校に在籍していた男。試験で不合格になり卒業証書を得られなかったことなどに不満を持ち犯行に及んだと、警察はみています。

香港メディアが報じたのは“男の遺書”としてSNS上で拡散されている文書です。そこには「学校が卒業証書を渡してくれない」とあり、さらに「毎日16時間働いたが賃金を滞納されている」「自分の死で中国の労働法の改善を進める」と、実習生として働いていた職場への不満も。最後には、事件と同じ日の日付が書かれていました。

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“身勝手な動機”で奪われた、学生らの命。しかし、中国国営メディアは、この事件について詳しく報じていません。

献花に訪れた人
「自分にも娘がいるので、一人の父親として同情する」

現場では、多くの人が死を悼みますが、警察当局が、献花を遮る場面もありました。

NNN江蘇省 渡辺容代記者
「当局の人でしょうか、供えられた花束を持ち去っていきます」

警察当局は、私たちにも…

警察
「ここでの撮影はダメだ」

“無差別殺傷事件”が相次いでいる中国。今年9月には深センで日本人男児刺殺事件。先週には広東省で車が暴走し、35人が死亡する事件が起きたばかりです。この時も、献花の撤去や取材妨害が行われていました。

社会に動揺が広がることを警戒するような動きの中で起きた、新たな事件。中国の深刻な経済状況が背景にあるとの指摘もある中、市民からは…

市民
「お金が稼げないとこうなる。仕事も勉強も、どれもプレッシャーが大きい」

12日には、習近平国家主席が同様の事件を厳重に防止するよう異例の“重要指示”。地方政府の中には、社会に不満を持つ人を探し出し、管理を強化すると対策を発表したところもあります。背景として指摘されている経済などへの対策が急務となっています。

最終更新日:2024年11月18日 20:24