香港の元議員ら45人に最大禁錮10年の刑 2020年議会選で「国家や政権転覆をはかった罪」
香港の裁判所は19日、2020年の議会選挙の際に、国家や政権の転覆をはかったとする罪に問われた香港の元議員ら45人に、最大で禁錮10年の刑を言い渡しました。
香港の民主派元議員ら45人は、2020年の立法会議員の選挙で、事前に候補者の調整を試みたことが、香港国家安全維持法の「国家や政権の転覆をはかった罪」にあたるとして起訴されました。
5月の法廷ですでに有罪判決が言い渡されていましたが、香港の裁判所は19日、45人に対し、改めて量刑を言い渡しました。
香港メディアによりますと、候補者調整を取り仕切った戴耀廷・元香港大学准教授が、45人のうち最も重い禁錮10年、著名な民主活動家の黄之鋒氏が、禁錮4年8か月を言い渡されたということです。
国家安全維持法に関わる事件として罪に問われた被告の人数は最大規模で、中には、すでに3年以上勾留されている被告もいるということです。
香港では、国家安全維持法の施行後、民主派の議員やメディアが相次いで拘束されるなど、当局による徹底的な弾圧が続いています。