ロサンゼルス周辺 山火事の被害拡大 5人死亡、1500棟近くの建物が焼ける
アメリカ・ロサンゼルス周辺で続く大規模な山火事で、これまでに少なくとも5人が死亡、1500棟近くの建物が焼けるなど被害が拡大しています。現地から中継です。
ロサンゼルスのダウンタウンから北東に車で25分ほどの場所にきています。
山のすぐそばなのですが、あたり一帯の住宅はこのように焼け落ちてしまっていて、今も火がくすぶっています。焦げ臭いにおい、煙が立ちこめています。
私が着いたのは今から5時間ほど前で、火が燃え広がっていく様子が見てとれました。地元当局によりますとここでの山火事で少なくとも5人の死亡が確認されたということです。
7日夜、家を出て避難していたという女性が先ほど戻ってきたのですが、焼け落ちた自宅を見て泣き崩れていました。
住民
「(Q.何年住んでいた?)30年住んだ。いい家だった」
住人にお話を伺うと、「こんな日がくるとは想像もしなかった」と肩を落としていました。
ロサンゼルスではここ以外にも4か所以上で山火事が起きていて、建物への被害は1500棟近くにのぼります。
当局はおよそ7万人に自宅からの避難を指示しています。
――今回はなぜ、ここまで火が燃え広がったのでしょうか?
極度の乾燥に加え、強風で一気に被害が拡大しました。
7日夜はこのあたり、立っているのもやっとの強風だったということで、当局によりますと、秒速30メートル以上の風だったといいます。なぎ倒された樹木が電線にぶら下がっている場所もありました。
7日夜ほどではないということですが、今後も強風は続くということで、さらなる被害の拡大が懸念されます。