北朝鮮の金正恩第１書記は国連・安全保障理事会での制裁決議の採択と来週から始まる米韓合同軍事演習に反発し、「実戦配備した核弾頭をいつでも撃てるように準備しなければならない」とアメリカと韓国を威嚇した。

　４日の労働新聞は、金第１書記が新型ロケット砲の発射実験を視察する記事を掲載した。記事は国連安保理で採択された制裁決議について、「主権国家の権利への敵対行為」と批判した上で、「今後も核の武力を強化し、実戦配備した核弾頭をいつでも撃てるように準備しなければならない」とする金第１書記の言葉を伝えた。

　北朝鮮は国連安保理での制裁決議の採択と７日から始まるアメリカと韓国の合同軍事演習に強く反発していて、アメリカと韓国を威嚇する狙いがあるとみられる。金第１書記はさらに、合同演習に対抗するために先制攻撃ができる態勢をとることが必要だと強調したという。