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韓国の寺「仏像は日本に略奪されたもの」

2016年7月7日 22:27
韓国の寺「仏像は日本に略奪されたもの」

 長崎県対馬市で盗まれ、韓国で見つかった仏像が、日本に返還されていない問題で、仏像の所有権を主張している韓国の寺が、仏像の引き渡しを求める訴えを起こし、「仏像は日本に略奪されたものだ」と主張した。

 長崎県対馬市の寺が所蔵していた「観世音菩薩坐像」は2012年に盗まれ、その後韓国で見つかったが、韓国の寺が所有権を主張し、仏像はいまも韓国政府が保管している。この寺は、韓国政府を相手取って、仏像の引き渡しを求める訴えを起こし、7日、裁判前に争点を整理する手続きが行われた。

 寺側は、「もともと仏像を所有していたが、数百年前に日本に略奪された」と主張。韓国政府側は、「仏像が日本に渡った経緯がわからず、引き渡しは受け入れられない」と反論した。

 裁判は9月以降に始まる見通しで、仏像が略奪されたという主張を、寺側がどのように立証するかが焦点となる。