露、THAAD配備に「深刻な懸念」表明
アメリカと韓国の政府は8日、在韓米軍への配備を検討していた最新式迎撃ミサイル「THAAD」の配備を正式に決定した。
韓国国防省と在韓米軍は8日、韓国・ソウルで共同会見を開き、「北朝鮮の脅威から韓国の安全を守るため」としてTHAADの配備を決定したことを発表した。2017年末までの運用開始を目指すとしている。
THAADの配備をめぐっては、アメリカのミサイル防衛を警戒する中国とロシアが強く反対しているが、会見では「THAADは北朝鮮に対してのみ運用される」と強調した。
一方、中国外務省は8日の会見で、「強い不満と断固たる反対を表明する」と反発し、韓国とアメリカの駐中国大使を呼び出して抗議したことを明らかにした。
また、THAADの配備に反対していたロシア外務省も8日、声明を発表し、「深刻な懸念」を表明した。THAADの配備は「朝鮮半島に新たな問題を生み出す危険をはらんでいる」などとして、配備をやめるよう求めている。