中国の習近平国家主席は北京で開かれている国際会議で、北朝鮮情勢について触れ、「朝鮮半島で混乱や戦争が生じることを断じて許さない」と述べ、北朝鮮に自制を求めるとともに、関係各国に対話による問題の解決を呼びかけた。

　習近平主席は２８日朝、安全保障などについて話し合う国際会議で演説し、北朝鮮情勢について、「朝鮮半島に近い隣国として半島で混乱や戦争が生じることを断じて許さない」と述べた。

　その上で、「互いを刺激して問題をエスカレートさせず、各国が協力して早く対話の道に戻してほしい」と述べ、北朝鮮に自制を求めるとともに、核問題を話し合う６か国協議を再開するよう各国に呼びかけた。

　中国として、経済制裁などによる圧力よりも対話による問題解決をめざす方針を改めて示した形。