発砲少年の両親に禁錮刑 2021年の米ミシガン州銃乱射事件
2021年にアメリカ・ミシガン州で4人の高校生が死亡した銃乱射事件をめぐり、発砲した当時高校生だった少年の両親に禁錮刑が言い渡されました。
事件当時15歳だった少年は、2021年にミシガン州の学校で銃を乱射し4人を殺害したとして、2023年に終身刑が言い渡されました。
AP通信などによりますと、この乱射事件をめぐりミシガン州の裁判所は9日、少年の父親と母親に禁錮10年から15年の判決を言い渡しました。
これまで検察側は両親が少年へクリスマスプレゼントとして銃を渡したことなどを過失だと指摘。
一方、弁護側は「母親の存在は地域社会への脅威ではない」などと主張し、母親のジェニファー被告も「(子育てについて)違うやり方をすべきだったとは思わない。こうなるとは予測していなかった」と訴えていました。
ミシガン州の裁判所の判事は、「この有罪判決は親の育て方が悪かったということではない。 これは暴走列車のような状態の子どもの度重なる問題行為を止めようとせず、繰り返し無視したことを踏まえたもの」だとしています。
アメリカでは学校での銃乱射事件が相次いでいますが、銃を乱射した子供の親に禁固刑が科されるのは初めてです。