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EU残留派の議員を殺害、男に終身刑 英国

2016年11月24日 1:46

 イギリスの裁判所は23日、EU(ヨーロッパ連合)への残留を求めていた女性議員を殺害したとして訴追された男に対し、終身刑の判決を言い渡した。

 この事件は、EUからの離脱の是非を問う国民投票の1週間前、EUへの残留を訴えていたジョー・コックス議員が銃で撃たれるなどして死亡したもので、殺人などの罪でトーマス・メア被告が訴追された。

 イギリスメディアによると、メア被告の自宅からはナチス・ドイツに関連する本などが見つかっていて、イギリスの裁判所は23日、メア被告に対し、「ナチスにつながる政治的思想による犯行で、きわめて悪質だ」などとして、終身刑の判決を言い渡した。

 イギリスには死刑はなく、終身刑が最高刑となっている。

 事件後、EUへの残留派・離脱派ともに、支持を呼びかける活動を一時自粛していて、国民投票に影響をあたえた。