元ポル・ポト政権最高幹部2人に終身刑確定
カンボジアでポル・ポト政権時代の大量虐殺を裁く特別法廷の最高裁は、23日、政権の元最高幹部2人に対し、一審判決を支持して終身刑を言い渡した。元最高幹部の判決が初めて確定した。
終身刑が確定したのは、ポル・ポト派ナンバー2だったヌオン・チア元人民代表議会議長(90)とキュー・サムファン元国家幹部会議長(85)。カンボジアでは1970年代にポル・ポト政権の虐殺で170万人以上が死亡したとされ、2人は政権の元最高幹部として人道に対する罪に問われていた。
特別法廷は二審制で、最高裁が一審判決を支持して終身刑を言い渡したため、これで2人の判決が確定した。当時の政権幹部の罪を問うため国連の支援によって設置された特別法廷で、元最高幹部の判決が確定したのはこれが初めて。