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対馬仏像 原告「賢明で知恵のある判断」

2017年1月26日 18:37

 長崎・対馬市で2012年に盗まれ、韓国で見つかった仏像をめぐり、韓国の裁判所は26日、韓国政府に対し、所有権を主張している韓国の寺に仏像を引き渡すよう命じる判決を言い渡した。

 対馬市の寺が所蔵していた「観世音菩薩坐像」は2012年に盗まれ、その後、韓国で見つかったが、韓国の寺が「中世に日本に略奪されたものだ」として所有権を主張し、引き渡しを求める訴えを起こしていた。

 26日の判決で大田地裁は「仏像は正常ではない経緯で対馬に渡った」と指摘し、像の所有権は韓国の寺にあると認定した。その上で、韓国政府に対し、像を寺に引き渡すよう命じた。

 原告・浮石寺、円牛住職「これまでの日韓関係や歴史的事実、宗教的意味などを総合して、本当に賢明で知恵のある判断を裁判所が下したと思う」

 これで日本への返還は困難な状況となり、悪化しつつある日韓関係に、さらなる悪影響を及ぼすことになりそうだ。

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