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“対馬仏像”引き渡し判決、韓国政府が控訴

2017年1月27日 0:05

 長崎県で盗まれ、韓国で見つかった仏像をめぐり、韓国の裁判所は26日、韓国の寺に仏像の引き渡しを命じる判決を言い渡した。

 長崎県対馬市の寺が所蔵していた「観世音菩薩坐像(かんぜおんぼさつざぞう)」は2012年に盗まれ、その後、韓国で見つかったが、韓国の寺が「中世に日本に略奪されたものだ」として所有権を主張し、仏像を保管している韓国政府に引き渡しを求める訴えを起こしていた。

 26日の判決で大田地裁は、「仏像は略奪や盗難など正常ではない経緯で対馬に渡った」と指摘し、像の所有権は韓国の寺にあると認定、韓国政府に対し、像を寺に引き渡すよう命じた。これで日本への返還は困難な状況となり、日韓関係に悪影響を及ぼすことは必至。

 韓国政府は判決を不服として控訴している。

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