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竹島に慰安婦像設置の計画 韓国政府に抗議

2017年1月18日 9:23

 日本と韓国が領有権を主張する島根県の竹島に慰安婦像を設置するため、韓国の地方議員らが募金活動を始めた。

 募金活動を始めたのは、ソウル近郊・京畿道の議員34人でつくる団体で、今年12月に竹島に慰安婦像を設置することを目指し、日本円で約680万円を集める計画。

 この団体は、竹島に慰安婦像を設置することで「竹島の領有権をめぐる問題や、慰安婦問題での日本の反省を促したい」と主張していて、今後、街頭での募金活動などを予定している。

 韓国外務省の報道官は会見で、「関連動向を確認している」と述べ、事態を注視する考えを示した。

 韓国では去年12月、釜山の総領事館前にも慰安婦像が設置され、日本政府は大使を一時帰国させるなどの対抗措置をとっている。今後、設置にむけた動きが進めば、日韓の新たな外交問題に発展する可能性もある。

 菅官房長官は17日の記者会見で、「竹島の領有権に関する我が国の立場に照らし、受け入れられず極めて遺憾である」と述べ、韓国政府に対し強く抗議したことを明らかにした。その上で、「慰安婦についての日韓の合意に基づいてしっかり対応していくことが極めて重要だ」と改めて強調した。